(CNN) 親パレスチナの抗議デモが続いていた米ニューヨークのコロンビア大学に18日、警察が突入し、デモ隊を解散させた。捜査関係者によると、100人以上が不法侵入の疑いでニューヨーク市警に逮捕された。
コロンビア大のネマト・シャフィク学長は、反ユダヤ主義に対する大学の対応をめぐって米下院教育委員会で証言していた。
当局者によると、デモ参加者らは身柄を拘束されても抵抗しなかった。校内でのデモに対しては、大学側が被害届を出していた。
マンハッタンにあるコロンビア大学のキャンパスには17日早朝から学生や教職員らが集まり、テントや横断幕を設置するなどして抗議デモを展開。同日午後には親イスラエルの対抗集会も開かれた。
CNN提携局WCBSによると、パレスチナの旗を振っていた数人は、バリケードでデモ隊を封じ込めようとする警官隊と言葉で応酬していた。WCBSの映像には、デモ隊と警官隊が衝突する中、小さな火も見える。手錠をかけられて連行される女性もいた。
ニューヨーク市警は17~18日にかけてコロンビア大学の抗議デモで4人を逮捕したとしているが、逮捕容疑など詳細は明らかにしていない。
シャフィク学長は18日、ニューヨーク市警に協力を要請し、キャンパス内で野営しているデモ隊の排除を求めていた。
市警は拡声器を使って即時解散しなければ逮捕するとデモ隊に通告。これに対して学生側は「恥を知れ」「学生の結束は揺るがない」と声を上げた。
午後2時すぎには、200人あまりのデモ隊がキャンパスから2ブロックほど離れた場所へ移動。警察はすぐに解散させると通告し、ヘルメット姿で警棒を持った警官隊がデモ隊を包囲した。