(CNN) メキシコの祝日「死者の日」の観光地として人気を集める西部ミチョアカン州の湖が、干ばつや森林伐採、さらには水泥棒のために干上がりかけている。
CNN提携局のテレビサによると、ミチョアカン州パツクアロにあるパツクアロ湖は、当局が水位の低下を記録し始めて以来、水量が半分以下になった。
「魔法の町」として知られる地元パツクアロの自治体は、環境的要因に加え、不正な取水も一因になっていると説明する。湖を救う目的で4月に新設した委員会は、既に1日あたり60万リットルの盗難を阻止しているという。
これには干ばつも影響している。干ばつで湖の水量が回復せず、取水して転売する違法行為を加速させている。
パツクアロの町も湖も、11月1日の死者の日には大勢の観光客が訪れる。
ユーチューバーのエル・ペレペチェさんは、干上がってひび割れたかつての湖底を歩きながら、「見ての通り、乾き切っている」と伝えた。
ペレペチェさんの動画には、島の岸辺に多少の水も映っているが、政府の観光ビデオに登場する漁師や小舟のイメージとは似ても似つかない。
水位の低下には周辺の森林伐採も影響していると専門家は言い、湖が干上がると、その部分に住民が作物を植えて新しい土地に定住するのが普通だと指摘している。