米下院、20日にウクライナ支援法案を採決へ

ジョンソン米下院議長=17日、米ワシントンDC/J. Scott Applewhite/AP

2024.04.18 Thu posted at 10:55 JST

ワシントン(CNN) ジョンソン米下院議長は17日、ウクライナ支援などの法案を20日に採決にかけると明らかにした。対外支援法案については米政府や外国から早期の採決を求める声が上がっていた一方で、一部の共和党員が強く反発していた。

ジョンソン氏は下院議員にあてたメモで、これまでの議論を踏まえてイスラエル、インド太平洋地域、ウクライナの地域別に分割した三つの法案の内容を間もなく公表し、20日午後に採決を取る予定だと説明した。

三つの法案の総額は約950億ドル(約14兆6600億円)で、上院が2月に可決した法案と同額。ただし、下院の法案ではウクライナへの経済援助の100億ドルは融資という形をとっている。この融資は戦争下にあるウクライナ政府の機能維持を目的に直接支払われる。

米国は融資するにあたって、ウクライナ政府と返済について合意する必要がある。情報筋によると、政権が債務を帳消しにすることも可能だという。

法案にはまた、パレスチナ自治区ガザ地区などを含む世界の紛争地域への人道支援にあてる90億ドル強も含まれる。

ジョンソン米下院議長=16日

ジョンソン氏は15日に、自身が所属する共和党の保守強硬派の議員らの要求を受け、イスラエルとウクライナへの支援を盛り込んだ法案を分割して採決にかけると表明していた。だがこの件に詳しい情報筋によると、最終的には法案は一つのパッケージにまとめられて上院に送られる見込みという。

対外支援法案をめぐっては、共和党の一部の議員が国境問題への対処を優先させるべきなどと主張して採決に反対する姿勢を見せていた。

ジョンソン氏が20日に採決を取る方針を示したことについて、同党の一部の議員からはすでに反発の声が上がっている。

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