(CNN) 米国のイスラエル支援に抗議する親パレスチナのデモが各地で相次いでいる。15日にはサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジ(金門橋)が封鎖され、全米で250人以上が逮捕されたり拘束されたりした。
この日はサンフランシスコからシアトル、シカゴ、マイアミ、ニューヨークに至るまで各地で行われたデモがラッシュアワーを直撃し、主要空港に通じる道路も通行できなくなった。
ゴールデンゲートブリッジは15日朝のラッシュアワーの時刻にデモ隊が集結。「ガザのために世界を止めろ」という横断幕を掲げた参加者もいた。
州間高速道路をふさぐデモ参加者=米オレゴン州ユージーン近郊/Chris Pietsch/The Register-Guard/USA Today
当局によると、デモ隊は人間の鎖を作って橋の上で車を妨害。全面的に通行できるようになるまでに数時間かかった。
サンフランシスコベイエリアでは、ほかにも2カ所でデモ隊が車の通行を妨害。カリフォルニア州ハイウェイパトロール隊は、30人以上を逮捕したことを明らかにした。
オレゴン州でも州間高速道路がデモ隊によって封鎖され、52人が逮捕された。
シカゴとシアトルでは、それぞれ空港に通じる道路がデモ隊にふさがれ、搭乗予定の乗客らはやむなく車を降りて徒歩で空港に向かった。
CNN提携局のWLSによると、シカゴのオヘア空港1番ターミナルに通じる道路では、デモ隊が車の通行を妨害。参加者の1人は「もうたくさんだ。米政府のせいで普段の掲載活動を混乱させるしか選択肢がなくなった」と訴えている。
シアトル・タコマ空港に通じる道路も車両やデモ隊にふさがれた。参加者が掲げる横断幕には「我々の税金がジェノサイド(集団殺害)の資金になっている」と書かれていた。
ニューヨークではウォール街の抗議デモに数十人が集まったほか、ブルックリン橋付近でもデモが行われた。