写真特集:超音速機XB70「バルキリー」

バルキリーの翼端は亜音速では水平状態に保たれていたものの、超音速飛行時には空気抵抗を減らすため折り曲げられた/U.S. Air Force

2024.04.13 Sat posted at 20:25 JST

 米空軍向けに開発された実験機XB70「バルキリー」を写真で見る

NASA/Divds
実験的な超音速機XB70はコンコルドの5年前に空に飛び立った
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XB70はコンコルドの1.5倍近い時速約3200キロで飛行できた
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オハイオ州デイトンに拠点を置く空軍資材コマンドの歴史家、トニー・ランディス氏は「XB70の全体的なデザインは美しいの一言に尽きる」と説明。「高速性と高高度運用能力を誇るこれほど魅力的な航空機が65年あまり前に開発されたとは、人工知能(AI)やコンピューターをベースとした今日の技術環境では理解しがたい」と語る
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公募で「バルキリー」の愛称を与えられたXB70の1号機は64年5月11日、カリフォルニア州パームデールでロールアウトした
United States Air Force
XB70バルキリーの翼幅は30メートルを超え、機体尾部にはゼネラル・エレクトリック製のターボジェットエンジン6基を搭載していた
U.S. Air Force
バルキリーの翼端は亜音速では水平状態に保たれていたものの、超音速飛行時には空気抵抗を減らすため折り曲げられた
Reg Lancaster/Getty Images
XB70の設計要素の多くはコンコルドや、ソ連版コンコルド「ツポレフTu144」にも取り入れられた
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XB70は製造時に既に多かれ少なかれ時代遅れになっており、技術者は旅客機転用の可能性も含め新たな用途を模索した
U.S. Air Force
乗客158人を収容可能な旅客機や、座席数を114席に抑え客室中央部にラウンジエリアを設ける「デラックス」旅客機などが提案された
U.S. Air Force
XB70は旅客機化が実現していればニューヨークとロンドンを2時間半でつなぎ、コンコルドの通常の所要時間を1時間近く短縮していたとみられる
U.S. Air Force
XB70のプログラムは1966年の死亡事故で頓挫した。小型機との空中衝突で小型機のパイロットが死亡、バルキリーの搭乗員1人も犠牲になった

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