犬と鳥の人気者コンビ、「当局に引き裂かれた」とファン騒然 豪州

4年間ともに過ごしていた犬の「ペギー」と野鳥の「モリー」/From peggyandmolly/Instagram

2024.03.28 Thu posted at 16:52 JST

豪ブリスベン(CNN) 飼い犬と野鳥の名コンビとしてSNS上で人気を呼んでいたオーストラリアの「ペギー」と「モリー」が、地元当局の判断で引き裂かれたとの報告に対し、多くのファンから抗議の声が集まっている。

ペギーはジュリエット・ウェルズさんとリース・モーテンセンさんが飼っているスタッフォードシャーブルテリア。そこへ4年前、カササギのモリーがやって来た。地元の公園に置き去りにされたひな鳥を、ウェルズさんが見つけて連れ帰った。

モリーとペギーはすっかり仲良くなり、ウェルズさんはコロナ禍の間、その様子を撮影してSNSに投稿し続けた。

コンビはたちまち人気を呼んで、Tシャツやカレンダー、写真集まで発売された。

だがウェルズさんとモーテンセンさんは26日、モリーが連れ去られたとする動画を投稿。一部から苦情が寄せられているとの理由で、環境当局に引き渡しを命じられたと報告した。

地元当局は野生動物を飼育すべきではないと主張している

当局の報道担当者は、保護対象のカササギが「違法」に捕らえられ、「無許可、無免許」で飼育されていたと説明。野生動物をペットと接触させるとストレスや刷り込みの形成、感染症などの面で問題が生じる恐れがあると述べた。

当局者らはまた、ウェルズさんたちのように野生動物をペットにすることで、ネット上で金もうけをもくろむ人が出てくる可能性も指摘した。ウェルズさんとモーテンセンさんが利益を得ていたかどうかは明らかでない。

これに対し、SNSでは「お役所仕事の典型」と猛反発する声が集中。ウェルズさんとモーテンセンさんはネット上で、モリーの返還を求める運動に乗り出した。

環境当局は、モリーに最適なケアを受けさせたいと願う思いを共有するとの声明を出したが、それ以上の詳細には言及していない。

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