北朝鮮が砲撃訓練、韓国ソウルを「攻撃圏内」に

演習中に発射される北朝鮮軍の多連装ロケット砲/KCNA via CNN Newsourc

2024.03.08 Fri posted at 16:00 JST

韓国・ソウル(CNN) 北朝鮮は7日、長距離砲を誇示する砲撃訓練を実施した。専門家によれば、こうした長距離砲はほとんど予兆なく韓国を攻撃して、甚大な被害を与えることが可能だという。

朝鮮半島では現在、定例の米韓合同演習「フリーダムシールド(自由の盾)」が行われており、緊張が高まっている。韓国軍はこの演習について、北朝鮮の核の脅威を抑止することに主眼があるとしている。

北朝鮮国防省は4日、11日間の米韓合同演習を「挑発的」「無謀」と非難。北朝鮮軍は「冒険主義的な行動」を監視し、不安定な安保環境を統制するため「責任ある軍事活動」を取っていくと警告していた。

7日の砲撃訓練は北朝鮮による今週2回目の訓練となった。前日には演習中、地上部隊が南北軍事境界線沿いの監視所に入ったとみられる場面もあった。

北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記は2回とも訓練を視察しており、国営メディア提供の写真にその姿が捉えられている。

長距離砲の砲撃訓練を視察する北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記

北朝鮮中央通信(KCNA)は8日、今回の砲撃訓練は韓国にメッセージを送るものだと伝えた。

KCNAによれば、「訓練は国境線付近の長距離砲兵区分隊による威力示威射撃で始まった。敵の首都を攻撃圏内に収め、戦争抑止のための重要な軍事任務を果たした」とされる。

金総書記は「すべての長距離砲兵区分隊が実戦投入時に無慈悲かつ迅速な攻撃で主導権を握れるよう、定期的な戦闘動員」に備える重要性を強調したという。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。