メキシコ市で闘牛を2年ぶりに再開、反対論も根強く抗議デモ

メキシコ市で約2年ぶりに開催された闘牛の様子/Rodrigo Oropeza/AFP/Getty Images

2024.02.03 Sat posted at 17:00 JST

(CNN) メキシコの首都メキシコ市にある世界最大ともされる闘牛場でこのほど、闘牛が約2年ぶりに再開された。

一方で、地元の動物愛護団体「APASDEM」などの反対派の抵抗も根強く、約4万2000人収容の同闘牛場「プラザ・メキシコ」近くの路上で抗議デモを展開。「虐待は芸術でない。文化でもない」などと叫び、闘牛中止を求めて気勢を上げた。

メキシコでは闘牛開催の是非が法廷闘争にも持ち込まれ、2022年にはいったん停止が決まっていた。しかし、ロイター通信によると最高裁判所が昨年12月、この停止措置を無効とする判断を示し、今回の再開につながっていた。

再開は先月28日のことで、計6頭が出ていた。闘牛場のゲート近くの路上には機動隊が配置され、入場者に怒りの声を浴びせながら防護柵などの突破を図ったデモ隊の規制に当たった。

4万2000人を収容するメキシコ市の闘牛場「プラザ・メキシコ」

メキシコで闘牛は数百年の歴史を持つが、近年は反対論が強まってもいた。

2013年にはソノラ州が同国の全32州の中で初めて闘牛の禁止を打ち出した。現在は計4州となっている。

メキシコのロペスオブラドール大統領は昨年12月、メキシコ市での闘牛の今後のあり方を決める住民投票を実施する可能性を検討する考えも示していた。

世界で闘牛を実施しているのはほかに7カ国ある。エクアドル、スペイン、コロンビア、フランス、ペルー、ポルトガルにベネズエラとなっている。

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