死者120人超に、寒波の中捜索続く 中国北西部の地震

甘粛省を18日夜に襲った地震の後、家のがれきを掘る救助隊員/Hou Chonghui/VCG/Getty Images

2023.12.20 Wed posted at 07:20 JST

(CNN) 18日夜に発生した中国北西部の甘粛省を震源とする地震の被害状況について、同国の国営メディアは19日、死者は少なくとも126人、負傷者は数百人にのぼると報じた。気温が0度を下回る厳しい寒さの中、救助隊ががれきに閉じ込められている生存者の捜索を急いでいる。

中国で発生した地震としては、ここ10年近くで最も死者が多い惨事となった。多くの家屋や道路が損壊し、難を逃れた住民らは屋外で一夜を過ごした。

中国国営中央テレビ(CCTV)が報じたところによると、甘粛省では19日朝時点で死者113人、負傷者536人となった。15万5393棟を超える家屋が損壊した。救助隊ががれきの中から67人を救出したという。


青海省海東市で家のがれきをかき分ける救助隊員=19日/Zhang Hongxiang/AP

現地当局者によると、隣接する青海省では13人が死亡、182人が負傷した。同日正午時点で20人超が行方不明となっている。

米地質調査所(USGS)によると、今回の地震の規模はマグニチュード(M)5.9で、震源の深さは約10キロ。中国地震ネットワークセンター(CENC)はマグニチュード6.2と発表した。

甘粛省積石山バオアン族ドンシャン族サラール族自治県で被害を受けた建物

震源地は甘粛省と青海省の省境近くの、チベット高原の東端に位置する山岳地帯。CENCによると、19日朝までにマグニチュード3以上の余震が9回観測された。

中国ではここ数日、北西部を含め広範囲にわたって突然の寒波に見舞われており、北部の一部地域では史上最も低い水準まで気温が下がっている。

中国気象局によると、地震の影響を受けた地域の一部では今後3日間、気温がマイナス19度まで下がる可能性があるという。


救助隊員が崩れた家を捜索=19日、積石山バオアン族ドンシャン族サラール族自治県/Stringer/AFP/Getty Images

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