(CNN) 3人の犠牲者を出した米ネバダ大学の銃撃事件で、死亡した容疑者は67歳の大学教授だったことが分かった。ネット上の行動からは、ラスベガスや陰謀論に強い関心をもっていた様子がうかがえる。
捜査関係者によると、死亡したのはアンソニー・ポリト容疑者(67)。事件は6日、ラスベガスにあるネバダ大学のキャンパスで発生し、捜査当局は、容疑者が大学の建物前で警察に阻止されて死亡したと発表していた。
この事件で64歳の教授と39歳の助教など3人が殺害され、当局は殺人事件として捜査している。
動機については、ポリト容疑者がネバダ大学の求人に応募して採用されなかった可能性があるとみて調べている。
本人がSNSに掲載していた経歴によると、ポリト容疑者はジョージア州とノースカロライナ州の学校勤務を経て、直近では2017年までノースカロライナ州のイーストカロライナ大学で常勤の教授として勤務していた。
個人サイトには「世界征服を目指す強大組織」の項目があり、陰謀論を拡散させている集団などにリンクが張られていた。
捜査関係者によると、犯行に使ったピストルは、ラスベガスで1年半ほど前に合法的に購入していた。
容疑者は6日正午前、ビジネススクールの校舎の4階で銃撃を始めた。校舎内では教授や学生が次の週の最終試験に備えて準備をしており、屋外にはイベントのために学生が集まっていた。
容疑者は複数階を移動したところで警察に阻止された。死亡した経緯は明らかにされていない。
死亡した3人のほかにも1人が撃たれて重体となっていたが、病院に搬送後、容体は安定した。ほかに4人がパニック発作の症状で病院に運ばれた。