トンネル崩落から4日、40人の救助難航 インド当局、タイ洞窟救出チームに協力要請

インド北部ウッタラカンド州で建設工事中にトンネルが崩落し作業員40人が閉じ込められている/Rahul Grover/AP

2023.11.17 Fri posted at 12:25 JST

ニューデリー(CNN) インド北部ヒマラヤ山脈のトンネルで12日に起きた崩落事故で、閉じ込められたままの作業員40人を救出するため、タイで2018年に洞窟から少年たちを救い出した専門家チームにインド当局が協力を要請している。

北部ウッタラカンド州の山間部にあるトンネルは、建設作業中に崩落し、4日が過ぎた16日現在も救出作業が続けられている。閉じ込められた作業員の一部は体調を崩していると伝えられ、緊急性が高まった。

トンネル前で待つ家族が苛立ちを募らせる中、16日には首都ニューデリーから空路搬送した高性能ドリルを使って救助用トンネルを掘る作業が始まった。

地元当局は、こうした救出活動の経験が豊富なチームに連絡を取るなど、あらゆる手段を模索していると述べ、「ノルウェーとタイの特別チームに協力してもらっている」と説明。「洞窟に閉じ込められた子どもたちを救い出したタイの会社に連絡を取っている」と言い添えた。

18年、タイ北部チェンライ郊外で水没した洞窟に閉じ込められた少年12人と大人1人は、約3週間後、洞窟ダイビングの専門家チームによって救出された。

トンネル内の救助チームら=14日

インド当局はノルウェーの地盤工学研究所(NGI)からも助言を受けていることを明らかにした。

NGIは16日、提携するインド国鉄が救出作業を支援しているが、NGIは現時点ではかかわっていないと説明した。

作業員40人は山間部のトンネルの約60メートルの地点に閉じ込められ、酸素や食料、水がほとんどない状況にある。岩盤はもろく、がれきを除去するとさらに崩れる状態で、14日には地滑りが起きて作業が中断するなど救出活動は難航している。

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