韓国ソウル(CNN) 北朝鮮がロシアに対して、8月上旬以降、100万発以上の砲弾を輸出していることがわかった。韓国の情報機関・国家情報院(国情院)が1日、明らかにした。
国情院の理解によれば、砲弾は、ロシアのウクライナでの戦争を支援するため、10回にわけて発送された。
与党のメンバーで、国会情報委員会のユ・サンボム委員は記者団に対し、国情院から議員らに説明があったとし、100万発以上の砲弾が輸出されたと述べた。これはロシアとウクライナとの戦争で、2カ月余りで消費される可能性のある数だという。
ユ委員によれば、北朝鮮はロシアの需要を満たすために、軍事工場を最大限の能力で稼働させている。
国情院はまた、北朝鮮が人工衛星打ち上げの最終段階に入っており、現在はエンジンと打ち上げ装置の検査を実施しているとみている。
ユ委員は国情院からの説明として、北朝鮮はロシアからの技術指導を受けて打ち上げ成功の可能性を高めたようだと語った。ただ、技術や資金の面で課題が残されており、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の再突入や多弾頭に関する技術はまだ確保されていないという。
米当局者はこれより前、北朝鮮に対し、ロシアにウクライナでの戦争で使用するための兵器を提供した場合、「代償」を支払うことになると警告していた。
米当局者によれば、北朝鮮は人工衛星と原子力潜水艦の能力を向上させるための技術を欲している。こうした技術によって、北朝鮮がまだ十分に開発できていない分野の能力が大幅に向上する可能性がある。