中東と北アフリカで抗議デモ噴出、ガザの病院爆発受け

デモ参加者に催涙ガスを発射するヨルダンの治安部隊=17日、ヨルダン首都アンマンのイスラエル大使館前/Mussa Hattar/AFP/Getty Images

2023.10.18 Wed posted at 12:33 JST

(CNN) 数百人の死者を出したパレスチナ自治区ガザ地区の病院爆発を受け、中東各地で抗議運動が展開されている。

ヨルダンでは17日夜、首都アンマン西部で数百人が抗議デモを行った。治安関係者がCNNに語ったところによると、イスラエル大使館近くに集まったグループは大使館への到達を試みたが、治安部隊がデモ隊を押し戻した。ヨルダン国営ペトラ通信も、デモ隊が大使館に到達しようとしたと伝えている。

活動家によると、ヨルダンの治安部隊は催涙弾を使ってアンマンのデモ隊を解散させた。SNSにも治安部隊が催涙弾を使ってデモ隊を大使館から後退させる動画が投稿されている。

イスラエル大使館付近ではこの1週間、イスラエルのガザ空爆に抗議するデモが連日続いていた。

レバノンでは17日、首都ベイルート北部の米大使館につながる広場に数百人のデモ隊が集まり、バリケードを突破しようとした。

米国大使館前で衝突するデモ参加者とレバノンの治安部隊=18日、レバノン首都ベイルート郊外アウカル

イラクの首都バグダッドでは、集まった数百人が反イスラエルの叫び声を上げた。現地の治安当局者によると、数十人はグリーンゾーンにつながる橋を渡ろうとしたが、治安部隊に阻止された。グリーンゾーンにはイラク政府機関の庁舎や米大使館などがある。


抗議活動に参加するイラク人=18日、イラク・バグダッド / Ahmed Saad/Reuters

イランでも首都テヘランのフランス大使館や英国大使館前で抗議運動が行われた。イラン国営通信が18日公開した動画によると、デモ隊は「フランス、イングランド、アメリカ、シオニスト(ユダヤ民族主義者)に死を」と叫んでいた。抗議運動はイスファハンやコムでも行われた。


パレスチナ人を支援する集会でキャンドルに火を灯す人々=17日、イラン・テヘラン/Majid Asgaripour/WANA/Reuters

アフリカ北部チュニジアの国営TAP通信は17日、首都チュニスの数カ所で数百人が抗議運動を展開したと伝えた。TAP通信は、パレスチナの人々に連帯し、イスラエルのガザ侵攻に抗議して同日夜に大規模デモが行われたと報道している。

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