プリゴジン氏の機体墜落、搭乗者の遺体から手榴弾の破片 プーチン氏

プリゴジン氏を乗せていたとみられる航空機の墜落現場を調査する専門家=8月24日、ロシア・トベリ州/Anton Vaganov/Reuters

2023.10.06 Fri posted at 09:29 JST

(CNN) ロシアの民間軍事会社ワグネルの創業者、エフゲニー・プリゴジン氏が搭乗していた飛行機が墜落し、プリゴジン氏を含め搭乗者全員が死亡した事故について、プーチン大統領は5日、搭乗者らの遺体から手榴弾(しゅりゅうだん)の破片が見つかったと明らかにした。

同国南部ソチで開催されたバルダイ・クラブ討論会の会合で、プーチン氏は「数日前に、犠牲者の遺体から手榴弾の破片が見つかったと調査委員会から報告があった」と述べた。

また「飛行機への外部からの影響はなかった。これは揺るぎない事実だ」とも主張した。プーチン氏によると、墜落についての調査は継続中だという。

8月に起きたこの墜落事故では、プリゴジン氏のほか、搭乗していた7人が死亡した。事故の数カ月前にプリゴジン氏は軍事反乱を起こし、プーチン政権にとってかつてない困難な状況となった。プリゴジン氏は自身とワグネル戦闘員が隣国ベラルーシに移るという取引を結び、反乱は突然収束した。

反乱開始直後からプリゴジン氏の今後については臆測が流れた。プーチン氏に批判的な人で早死にした人は多く、最終的にプリゴジン氏はそうした人々と同じ運命をたどった。

墜落事故について、ロシア大統領府の関与を示す具体的な証拠はなく、公式には墜落の原因は不明。墜落後すぐにロシアは調査を開始すると発表しており、プーチン氏の5日の発言はこの調査に基づくものだという。

一方、ウクライナの当局者やバイデン米大統領は墜落にはプーチン氏が関わっている可能性があると示唆している。

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