韓国選手がゴール直前の歓喜で逆転許す、金メダルと兵役免除逃す アジア大会ローラースケート

ローラースケート男子3000メートルリレー決勝でのゴールの瞬間=2日、中国/Yonhap/Reuters

2023.10.04 Wed posted at 13:01 JST

(CNN) 中国・杭州アジア大会で行われたローラースケート男子3000メートルリレー決勝で、優勝を確信した韓国の選手がゴール直前で両腕を突き上げたところ2位を走っていた台湾の選手に抜かれ、僅差(きんさ)での逆転を許す出来事があった。韓国選手とそのチームメートは金メダルの他、金メダリストに与えられる兵役義務免除の資格も逃す結果となった。

このレースでトップを走っていた韓国チームの最終走者チョン・チョルウォン選手は、ゴールに迫る中で勝利を確信。フィニッシュラインを切る代わりに両手を高々と突き上げて喜びを表した。

ところがチョン選手の後から猛追してきた台湾のファン・ユーリン選手が、左脚を前方に長く伸ばし、一瞬早くフィニッシュラインに達してしまった。

この結果、台湾チームは4分5秒692のタイムで1位を獲得。韓国は0.01秒差の4分5秒702で2位となった。3位はインドの4分10秒128だった。

チョン選手はゴール直前に油断があったことを謝罪した

レース後、ファン選手は、僅差で敗れたと思ったが表示された結果を確認して優勝したと分かったと説明。「まさしく奇跡だ」と語った。ロイター通信が報じた。

一方のチョン選手は、ゴール直前の走りについて、油断があり全力でフィニッシュラインに飛び込まなかったと認めた。その上で「かなり大きなミスを犯してしまった」として、謝罪の言葉を口にした。

金メダルを逃したことで、チョン選手とチームメートのチェ・インホ選手は、兵役義務を免除される資格も失った。

韓国では健康で丈夫な全男性に対し、28歳までに1年半兵役に就くことが義務づけられているが、五輪のメダリストやアジア大会の金メダリストなど一部の運動選手には義務の免除資格が与えられる。

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