「集団殺人儀式」の通報で警察急行、実はヨガ教室 英

ヨガのインストラクターのミリー・ロウズさん。住民からの通報ではパトカーが駆け付けた出来事について「驚いた」と振り返った/Millie Laws/Unity Yoga

2023.09.13 Wed posted at 14:40 JST

(CNN) 海辺の町の展望台で夕暮れに開かれたヨガ教室。インストラクターが最後に部屋の明かりを消したのは、静かなリラクゼーションのひと時を過ごしてもらおうという配慮だった。

しかし続いて起きた出来事は、その意図とはかけ離れていた。

教室が終わって間もなく、パトカーが次々に駆け付けてサイレンが鳴り響き、ヨガ教室が行われていたスタジオに警官隊が急行した。

英イングランド沿岸部チャペル・セントレナーズで6日夕に起きた出来事。発端は、集団殺人を疑った住民からの通報だった。

インストラクターのミリー・ロウズさんがヨガを教えていたノースシー天文台は、集会場やアートギャラリー、運動場も併設している。

ヨガ教室では瞑想が行われていた

展望台のカフェは今回の騒ぎについて、「何人もの人たちが床に横たわっているのを見て、ここで集団殺人があったと通報した人がいます。実際にはヨガ教室の瞑想(めいそう)でした」とフェイスブックに投稿。「この天文台では夕刻にたくさんのヨガ教室が開かれています。私たちはマッド教団でもクレージーなクラブでもありません」と言い添えた。

ロウズさんも「犬の散歩をしていた地元の人が、集団殺人儀式の現場と勘違いした」と書き込んだ。

ロウズさんは8日、CNNの電話取材に応じ、自身と参加者7人が立ち去った直後にパトカー5台が到着したと語った。騒ぎについては会場の管理者からの電話で知らされたといい、「全員が美しく深いリラクゼーションに参加していた。そんな風に受け止められるとは、まさか思いもしなかった」と振り返った。

警察もこの出来事を確認し、「全員無事でよかった。通報は善意で行われた」とコメントしている。

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