「選手が死ぬ」 4強入りメドベージェフ、酷暑に苦言 全米オープン

試合の合間に頭部を冷やすダニール・メドベージェフ/Sarah Stier/Getty Images

2023.09.07 Thu posted at 16:42 JST

(CNN) 全米オープンテニスで6日、準決勝に進出したダニール・メドベージェフが、会場の酷暑を「残酷」と形容し、選手が死ぬかもしれないと漏らした。

メドベージェフはこの日、アンドレイ・ルブレフとのロシア勢対決をストレートで制してベスト4に進出した。しかし2人とも、アーサー・アッシュ・スタジアムの屋内の猛暑に苦しんでいる様子だった。

メドベージェフは試合中に2度のメディカルタイムアウトを取り、2回とも吸入器を使って過酷なコンディションで生じた症状を克服しようとした。

両選手とも試合の間中、タオルを使って大量に流れる汗をぬぐい続けた。

第3セットの半ば、メドベージェフはカメラに向かって「1人の選手が死ぬ。あなた方の目の前で」と声をかけた。

第1セットの終わりには暑さでボールが見えなくなり、「感覚でプレーした」という

この試合中の現地の気温は33度を超え、体感温度は35度を超えていた。同地には現地時間の6日午後8時まで、熱波注意報が出されていた。

メドベージェフは試合後、この状況を「残酷」だったと形容し、「このコンディションで唯一良かったと思えるのは、2人とも苦しんだこと」「2人とも厳しかった。浮き沈みはあったけれど、それはいつものこと。第1セットの終わりにはもうボールが見えなくなって、感覚でプレーした」と打ち明けた。

さらに「2人ともずっと疲れていた。残酷なコンディションで、勝利は超厳しかった」と言い添えた。

メドベージェフとルブレフは互いを「親友」と呼んだ仲で、ルブレフはメドベージェフの娘の後見人の立場にある。

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