テルアビブでエリトリア難民が衝突、114人負傷

イスラエルのテルアビブで2日、エリトリア難民が衝突し警官を含む多数の負傷者が出た/Ilia Yefimovich/dpa/picture alliance/Getty Images

2023.09.04 Mon posted at 15:40 JST

(CNN) イスラエル当局によると、商都テルアビブで2日、アフリカ北東部エリトリアからの難民申請者数百人によるエリトリア政権支持派と反対派のデモ隊が対立し、警官隊とも衝突して多数の負傷者が出た。

イスラエルの緊急医療団体マーゲン・ダビド公社(MDA)は、警官数十人を含む少なくとも114人の負傷者が手当てを受けたと発表した。

警察がその後発表したところによると、警官49人が負傷し、39人が逮捕された。警官の一部が脅威を感じ、デモ隊から離れる際に実弾を発射したという。ただし、負傷者の中に警官の実弾を受けた人が含まれていたかどうかは明らかでない。

エリトリア人は、アフリカからイスラエルへ渡る難民申請者の大半を占めている。

衝突に介入するイスラエルの警官

テルアビブ警察によると、警察は事前にデモの計画を許可して準備態勢にあったが、デモ隊が予定よりずっと早く到着し、路上での暴力や破壊行為などを始めた。

一部のデモ参加者が警官に石を投げたり、ごみ箱に火をつけたりしたため、警官隊はスタン弾などで退散させようとした。

SNSに投稿された動画には、デモ隊同士が衝突する場面も映っている。

ネタニヤフ首相は2日中に事態の説明を受け、秩序回復を指示した。3日にはデモ参加者の国外追放へ向けた措置を含む対応を協議するため、エルサレムの首相府で臨時閣僚チームの会合を開く。

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