ジンバブエ大統領選、現職ムナンガグワ氏の勝利発表

ジンバブエで行われた大統領選挙で、現職のムナンガグワ氏が勝利した/Natalia Fedosenko/Pool/Reuters

2023.08.27 Sun posted at 14:01 JST

(CNN) アフリカ南部ジンバブエの情報省は26日、接戦となっていた大統領選で現職のムナンガグワ氏(80)が過半数の票を獲得し、勝利したと発表した。

発表によると、ムナンガグワ氏は235万711票(得票率52.6%)を確保。2位は野党「変革のための市民連合(CCC)」のチャミサ党首(45)の190万6734票(得票率44%)だった。

チャミサ氏は集計結果の受け入れを拒否している。法廷で異議を申し立てるかどうかは明らかでない。

投票は予定より遅れて23日に始まり、チャミサ氏の支持率が高い首都ハラレを含む一部の選挙区で、24日まで延長された。

CCCは、投票用紙の配布が遅れたために投票が進まず、一部に不正もあったと指摘している。CCCの一部候補者の名前が記載されていない用紙があったとも主張した。

野党「変革のための市民連合(CCC)」のチャミサ党首

欧州連合(EU)の選挙監視団は25日の暫定報告で、選挙の過程で「基本的な自由」が制限され、暴力や威嚇行為がみられたと指摘した。

24日には、最終的な集計が発表される前に結果の公表を図ったとして、選挙監視要員約40人が逮捕された。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、国内NGOが選挙当日にみられた不正の詳細を報告した後で逮捕者が出た。

ムナンガグワ氏が率いる与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)」は1980年の独立以降、同国の政権を掌握してきた。

ムナンガグワ氏は、ムガベ前大統領が2017年に政権の座を追われた後を継ぎ、18年の大統領選でチャミサ氏を破って当選。チャミサ氏は当時も不正選挙を主張していた。

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