(CNN) サッカー女子スペイン代表のホルヘ・ビルダ監督が女子ワールドカップ(W杯)決勝の試合中、女性スタッフに不適切なボディータッチを行っている場面とみられる映像が浮上した。
映像ではスペインのオルガ・カルモナがイングランドを相手にこの試合唯一のゴールを決めた直後、ビルダ監督が女性1人を含むスタッフ陣と抱き合って喜ぶ様子が捉えられている。
ビルダ監督はまず、ハグをしながら女性の肩に左手を乗せている。続けて、スタッフ陣と抱き合っていた監督はこちらを振り返り、左手を女性の胸の辺りまで下ろすと、少しの間そこに手を置いてから離している。
CNNはビルダ監督やスペインサッカー連盟(RFEF)、女性スタッフ本人にコメントを求めている。
スペインはW杯で成功を収めたものの、2015年に起用されたビルダ監督の任期は大きな論議を呼んできた。
スペインメディアによると、22年9月には女子代表チームの選手15人がRFEFにメールで署名入りの書簡を送り、指導者を全面的に入れ替えない限り、もう代表チームではプレーしないと表明した。
だが、RFEFはビルダ監督を支持。書簡を送った15人のうち12人は、スペインが優勝した今回のW杯に出場しなかった。
これとは別に、RFEFのルイス・ルビアレス会長は21日、W杯決勝後の表彰式で金メダルを授与されたジェニファー・エルモソ選手(33)の唇にキスをしたことに触れ、「過ちを犯した」ことを認めた。
表彰式では選手の唇にキスをしたスペインサッカー連盟のルビアレス会長の姿が捉えられた(写真右)/Courtesy of FIFA
ただ、スペインのサンチェス首相はルビアレス会長の謝罪について「不十分」と指摘。22日に報道陣の質問に答え、「我々が目にした行為は容認できないものだった」としている。