3人死亡の食中毒事件、「キノコは店で購入」と渦中の女性が主張 オーストラリア

キノコの食中毒による死亡事件で、調理した女性がキノコをスーパーで購入したと説明したことが分かった/mdurson/iStockphoto/Getty Images

2023.08.16 Wed posted at 12:58 JST

(CNN) オーストラリア南東部ビクトリア州で昼食に招かれた3人がキノコの食中毒症状で死亡した事件をめぐり、昼食を振る舞った渦中の女性が、問題のキノコは食品店とスーパーで買ったと警察に説明した。公共放送ABCが伝えた。

ABCの14日の報道によると、エリン・パターソンさん(48)は警察に対する説明の中で、親類の死亡を受けて「極度のストレスに打ちのめされている」と訴えているという。

ビクトリア州警察によると、パターソンさんは7月29日、離婚した夫の義父母など元親族4人を同州レオンガサの自宅へ昼食に招き、手料理を振る舞った。

招かれた4人のうち3人は、猛毒キノコ「タマゴテングタケ」による食中毒の症状で死亡。残る1人は病院で重体となっている。事件についてはビクトリア州警察の殺人捜査班が捜査に乗り出した。

しかしパターソンさんは問題のキノコについて、メルボルン市内のアジア食材店で数カ月前に買った干しキノコと、最近スーパーマーケットで買ったボタンマッシュルームだったと主張。この両方のキノコを昼食に出した肉料理に使ったと説明し、「私には大切な人たちに危害を加える理由は一切ない」と強調している。

重篤な症状で現在入院中のイアン・ウィルキンソンさん(右)と死亡した妻ヘザーさん

現時点で3人の死亡に関してパターソンさんは逮捕も立件もされておらず、先週、自宅前で涙ながらに現地メディアの取材に応じ、自分は悪いことはしていないと訴えた。

警察は当初、パターソンさんの2人の子どもは昼食の場にいたものの、問題の料理は食べなかったとしていた。

しかしABCによると、パターソンさんは、子どもたちは昼食時は留守にしていて、その日の夜に残り物を食べさせたが、キノコは子どもたちが嫌いなので食事から取り除いたと説明しているという。

3人死亡の食中毒事件 調理した女性「キノコは店で購入」と主張 豪州

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。