潜水艇不明、米海軍が18日に圧壊音検知 捜索チームに伝達

無人艇「タイタン」/From OceanGate/FILE

2023.06.23 Fri posted at 11:33 JST

(CNN) 米海軍が18日、豪華客船タイタニックの見学に向かった潜水艇と母船の通信が途絶えた海域一帯で、圧壊に相当する音響信号を検知していたことが分かった。米海軍幹部が22日、CNNに明らかにした。

海軍はこの情報を直ちに捜索活動を指揮する現場責任者に伝え、捜索海域を絞り込むのに役立ったという。

ただ、軍幹部によれば、圧壊の音は「決定的なものではない」と判断され、多国籍チームによる潜水艇の捜索はその後も捜索救助活動として続けられた。この幹部は「人命を救える可能性が少しでもあれば、任務を継続する価値がある」と話した。

海軍が検出した音響信号については、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が最初に報じた。

米沿岸警備隊は22日、不明潜水艇で「壊滅的な圧壊」が起こり、乗っていた5人全員が死亡したとの見解を発表した。

行方不明になった潜水艇に乗船していた5人

潜水艇の尾部などの残骸は、タイタニックの船首から約490メートル離れた場所で、遠隔操作型の無人探査機によって発見された。タイタニックは大西洋の海底約4000メートルに沈んでいる。

行方不明になっていた潜水艇「タイタン」は18日、タイタニックの残骸を探索する目的で潜水を開始した。運航会社のウェブサイトによると、この探索ツアーは「日常生活の外に踏み出して、本当に非日常的な何かを見つけるチャンス」と銘打たれ、参加費は1人当たり25万ドル(約3500万円)に上った。

だが、タイタンは潜水開始から1時間45分後に母船との通信が途絶え、予定通り浮上することはなかった。これを受け、カナダ東部ニューファンドランド島の沖合数百キロの海域で大がかりな捜索救助活動が行われていた。

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