パリ中心部でガス爆発、37人負傷

ガス爆発が発生した現場には駆けつけた消防隊員らの姿がみられる=21日、フランス・パリ/Abdulmonam Eassa/AFP/Getty Images

2023.06.22 Thu posted at 10:04 JST

パリ(CNN) 仏パリの中心部で21日午後、激しいガス爆発があり、少なくとも37人が負傷した。現場には消防隊員270人余りが駆け付けた。

ガス爆発が起きたのはパリ5区のサンジャック通り。爆発に伴う火災は既に消し止められたと、地元警察幹部が記者団に明らかにした。

負傷者のうち4人は重体で、当局者らによると救助隊員が少なくとも2人の捜索を行っている。2人は瓦礫(がれき)の中で行方が分からなくなっているとみられる。

捜査員はガス爆発について調べているが、今のところ原因は不明。爆発の前に警報はならなかったとしている。

現場付近からは爆発によるものとみられる煙が立ち上っている

爆発を調べているパリ検察は、初期段階の兆候から爆発はファッション・デザインの学校であるパリ・アメリカン・アカデミーの入る建物から生じたと考えられると述べた。CNN提携局のBFMTVが明らかにした。

現場の動画には、爆発と火災で建物の一部が崩壊した様子が映っている。瓦礫からは煙が立ち上り、救助隊員が懸命な消火作業を行っている。

同校のウェブサイトによれば、パリ・アメリカン・アカデミーはパリに設立された「初の二カ国語のデザイン学校」。米オハイオ州のケント州立大学は、パリ・アメリカン・アカデミーで学ぶ同大の学生について、爆発後に全員の無事と所在を確認したと発表した。

パリのイダルゴ市長は同日のうちに現場を視察。市当局は爆発後の対応に当たるべく、緊急対策本部を設置した。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。