サッカー・ブラジル代表、黒ユニホームで試合 反人種差別の意思表示

試合前、片ひざをつくビニシウス/Alex Caparros/Getty Images

2023.06.19 Mon posted at 17:30 JST

(CNN) サッカーのブラジル代表は17日、スペインでの親善試合に全身黒のユニホームで出場した。サッカー界や社会全体から人種差別をなくそうと訴える運動の一環だ。

ブラジル代表はこの日、スペイン・バルセロナのスタジアムでギニア代表と対戦。前半45分は全員がシャツとパンツ、ソックスを黒でそろえたユニホームを初めて着用した。シャツの胸には、「人種差別があるなら試合はない」というスローガンが書かれていた。

ブラジル・サッカー連盟は17日の声明で、国際サッカー連盟(FIFA)の支持を受けた反人種差別運動のスローガンだと説明した。

ブラジル代表はハーフタイムの後で通常の黄色いユニホームに着替え、試合には4対1で勝利した。

得点を喜ぶロドリゴ

この日、エースの背番号「10」を初めて背負った黒人のスター選手、FWビニシウスも1得点を挙げた。

ビニシウスは所属しているスペイン1部リーグのレアル・マドリードで、相手チームのサポーターらによる人種差別の標的となっている。ビニシウスが受けた差別行為の報告は、今シーズンすでに10件に上った。

FIFAのインファンティーノ会長は先週ブラジル代表を訪ね、反人種差別運動への全面的な支持を表明。FIFAが差別行為への対応策について選手らから意見を聞く委員会に、ビニシウスが参加するよう要請していた。

ブラジル代表は20日、ポルトガルの首都リスボンでセネガル代表と対戦する。

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