高速道路崩落現場で1人の遺体を収容、衝突のトラック激しく炎上

高架の一部が崩落したペンシルベニア州の州間高速道路I95号線/Billy Kyle/Reuters

2023.06.13 Tue posted at 11:58 JST

(CNN) 米ペンシルベニア州フィラデルフィアを走る高速道路の一部が11日に崩落した事故で、ペンシルベニア州警察は12日、がれきの中から1人の遺体を収容したことを明らかにした。

遺体はフィラデルフィアの検視当局に運ばれ、身元確認作業が進められている。

州当局によると、現地時間の11日午前6時20分ごろ、高架下を走行していたタンクローリーがカーブを曲がり切れずにランプを外れて壁に衝突し、横転して炎上。州間高速道路I95号線の道路の一部がタンクローリーの上に崩落した。タンクローリーは約3万2000リットルのガソリンを積んでいた。

ペンシルベニア州警察は、刑事事件として捜査する予定はないと説明した。タンクローリーを所有する会社は州警察に協力しているという。運転手の身元は公表されていない。

ペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ知事は12日、災害宣言を発出した。

崩落現場で瓦礫の除去等を行う作業員

現場では、がれきをかき分けてタンクローリーを撤去する作業が続けられている。米国家運輸安全委員会(NTSB)は撤去されたタンクローリーを調べて道路の崩落に至った原因を究明する。

州運輸局によると、崩落した高架橋は解体作業が始まった。高速道路の再建にどれくらいかかるかの見通しについては、数日中に現場検証が終了した時点で明らかにするとしている。

州知事によると、崩落したのは北行きの車線だが、激しい火災のために南行き車線も損傷し、通行できる状態ではなくなった。

フィラデルフィア市によると、I95号線はウッドヘイブンとアラミンゴの間が閉鎖され、周辺の道路も一部が緊急対応のために通行止めとなっている。

崩落したのは1日およそ16万台が利用していた区間で、通勤や物流に大きな影響が出ることが予想されている。

米高速道路で火災、一部が崩落

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