(CNN) 非常に強い台風2号「マーワー」がグアムに接近している。台風はここ数日で急激に勢力を強め、暴風と異常な高潮、集中豪雨という「3重の脅威」で壊滅的な被害をもたらす恐れがあるとして、米国立気象局(NWS)グアム支部が警戒を呼びかけている。
マーワーは今後何十年も記憶されるような台風になる恐れがあると予報官は述べ、現地時間の24日午後にもグアムを直撃する可能性があるとしている。
24日の早い時間帯、マーワーはグアムから約130キロの距離にあり、合同台風警戒センターによると、最大風速はカテゴリー4のハリケーンに匹敵する約62.6メートルだった。
予報によれば、上陸前に最大風速は70メートルを超え、カテゴリー5のハリケーンに匹敵する勢力になる可能性がある。24日の時点で変動は予想されるものの、非常に強い勢力を保ったまま、今後数日で西から北西へ進む見通し。
24日午前には速度が低下しており、強風の影響が長引いたり降水量が増えたりする恐れもある。
「グアムは台風マーワーによって壊滅的な影響を受けるだろう」とNWSグアム支部は予想する。
これほど強い台風がグアムを直撃するのは極めてまれで、過去75年で8回程度だった。
グアムに直接被害をもたらす台風としては1976年以来になる可能性がある。同年の台風「パメラ」は風速約62.6メートル。もしマーワーの風速がこれを超えた場合、グアム史上最悪といわれるスーパー台風「カレン」以来、最も強い台風となる。62年にグアムを襲ったカレンの風速は約76.9メートルだった。
超大型台風,、グアムに接近 壊滅的な被害の恐れ