(CNN) ウクライナ中部ウマニで28日未明に発生した集合住宅へのミサイル攻撃で、死者の数が少なくとも23人に上ることが分かった。民間人の被害としてはここ数カ月で最悪規模とみられている。
攻撃は現地時間午前4時ごろに発生。ウクライナ空軍によると、カスピ海地域にいるロシアの航空機から立て続けに長距離巡航ミサイルが発射された。
ウクライナ空軍は、ミサイル23発のうち21発を迎撃したと主張している。
しかし、複数のミサイルがチェルカスイ州ウマニとドニプロに着弾。首都キーウ(キエフ)の南約200キロに位置するウマニでは、ロケット弾2発が住居ビルや倉庫を含む高層建築3棟に着弾した。
ウクライナのクリメンコ内相によると、攻撃を受けたビルには46戸が入っており、うち27戸が完全に破壊された。がれきの撤去には丸一日かかる可能性があるという。
ウクライナ内務省は、死者には子ども少なくとも4人が含まれると発表。これに先立ちゼレンスキー大統領はツイッターで、死亡した子ども2人の身元が確認できておらず、親の安否も不明だと説明した。
ウマニへの攻撃にはロシアのKh101巡航ミサイルが使用された。今年1月にドニプロの集合住宅がミサイル攻撃を受けて以降、民間人の犠牲者数としては最多とみられている。
フランス外務省は28日の声明で、「昨晩ロシアが再び実施したウクライナへの攻撃を最も強い言葉で非難する」と表明。ロシア軍がウマニの集合住宅を意図的に狙ったことで、子どもを含む多数の民間人が死亡したと強調した。
集合住宅へのミサイル攻撃、死者23人に ウクライナ中部