シューマッハ氏の家族、AIの偽インタビュー巡る法的措置を検討

AIによるミハエル・シューマッハ氏の偽インタビューについて家族が法的措置を検討していることがわかった/Mark Thompson/Getty Images

2023.04.21 Fri posted at 12:00 JST

(CNN) フォーミュラワン(F1)総合優勝7回を誇るミハエル・シューマッハ氏(54)の家族の代理人は20日、ドイツの雑誌が人工知能(AI)を使った偽インタビューを掲載したことを受け、法的措置を検討していると明らかにした。

シューマッハ氏は2013年12月のスキー事故で脳損傷を負って以降、公の場に姿を見せていない。

ドイツの週刊誌ディ・アクトゥエルは今月15日、笑顔のシューマッハ氏の写真を表紙に掲載。「ミハエル・シューマッハ、初インタビュー」との見出しを付けた。

この見出しには「紛らわしいほどリアル」との小見出しも添えられている。

偽インタビューが登場するのは8ページ目で、「私の人生は一変した」との見出しと共に、事故後の家庭生活や容体について話すシューマッハ氏の架空の発言が引用されている。

ドイツの週刊誌ディ・アクトゥエルはシューマッハ氏の人工知能(AI)を使った偽インタビューを掲載した

AIによって生成されたインタビューだということは、記事の最後の方まで読まないと分からない。

同誌を出版するフンケ・メディエングルッペの広報担当はコメントを控えた。

シューマッハ氏の家族は事故以来、プライバシー保護の観点から同氏の健康状態に関する情報を最小限にとどめてきた。


1998年9月のイタリアグランプリに出場したシューマッハ

妻のコリーナ・シューマッハさんは21年9月、ネットフリックスのドキュメンタリー番組で夫のF1キャリアを振り返った際、「私たちは家で一緒に暮らし、セラピーを行っている。ミハエルが良くなり、快適に過ごせるよう、できる限りのことをしている。ただ家族の存在や絆を感じてもらいたいだけ」と語っていた。

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