米銀行銃乱射、容疑者はライフルを合法的に購入 事件の6日前

銃撃事件発生後に現場に到着する当局者=10日/Michael Clevenger/AP

2023.04.12 Wed posted at 07:57 JST

(CNN) 米ケンタッキー州ルイビル中心部の銀行で行員5人が殺害された銃乱射事件で、容疑者(25)は犯行6日前に地元の銃器販売店でAR15型ライフルを合法的に購入していたことが分かった。地元警察が11日、明らかにした。

銃規制推進団体「ギフォーズ法律センター」によると、現在ケンタッキー州では銃の購入から引き渡しまでの間に待期期間を設けていない。一部の州では7~10日間の待期期間を設けている。

コナー・スタージョン容疑者は現場となった銀行「オールド・ナショナル・バンク」の従業員で、犯行の様子をインスタグラムでライブ配信していた。現時点で犯行動機は不明。

ビジネス向けSNSのリンクトインによると、スタージョン容疑者はこの銀行で3回、夏のインターンを行った経験があり、約2年前からフルタイムで雇用されていた。法執行当局の情報筋は10日、容疑者が銀行から解雇通知を受けていたと述べた。

ただ、ルイビルのグリーンバーグ市長は、容疑者が解雇通知を受けていたとは思えないと説明。記者団の取材に対し11日、「銀行関係者から聞いた話を踏まえると、それは正確ではない」との見方を示した。

警官のボディーカメラの映像から。このカメラを装着していた警官は頭部を撃たれ重体

捜査員は事件の映像や他の証拠を精査し、犯行に至った理由の解明を進めている。事件では頭を撃たれた警官1人を含め、負傷者も数人出た。

地元警察は11日、事件に対応した警官のボディーカメラの映像を公開した。映像には、警官隊とスタージョン容疑者の間の緊迫した場面が捉えられている。

非営利団体「ガン・バイオレンス・アーカイブ(GVA)」によると、米国で4人以上の被害者が出る銃乱射事件は今年146回目。

AR15型やその派生型は近年の銃乱射事件の多くで使われてきた。2週間前にもテネシー州ナッシュビルの小学校でAR15型を使用する事件が起こり、銃規制をめぐる政治的対立が再燃していた。

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