FBIと米軍特殊部隊、ホテル客室を間違って急襲 利用客を拘束

FBIボストン支部のオフィス/WBZ

2023.04.06 Thu posted at 12:17 JST

(CNN) 米連邦捜査局(FBI)と米陸軍特殊部隊が米ボストン市中心部のホテルで実施した訓練で、急襲する客室を間違えて中にいた無関係の利用客を拘束した。誤りに気付いたのは後になってからだった。FBIがCNNに寄せた声明で明らかにした。

それによると、FBIボストン支部は軍の訓練を支援しており、現地時間の4日午後10時ごろ、「隊員が配備された環境で遭遇し得る状況のシミュレーション」を実施した。この際、不正確な情報に基づいて誤った部屋を急襲し、1人を拘束したが、この相手は拘束される役割を演じていた想定の人物ではなかった。

「まず何よりも、この訓練によって影響を受けた方に心からおわびしたい」。陸軍特殊作戦コマンドのマイク・バーンズ中佐はそう述べ、今回の訓練は「現実的かつ不慣れな環境に対応する兵士たちのスキルを向上させる」ことが目的だったと説明、今回の経緯については調査が進められていると言い添えた。

FBIによると、負傷者はなかった。

現場となったホテルの外観

ボストン警察によれば、現場はリビア・ホテル・ボストン・コモン。警察には5日午前0時20分ごろ通報があり、ホテルに駆け付けて訓練を行っていた捜査員に応対した。

現地からの報道によれば、ホテルの部屋にいて間違って拘束されたのは、米デルタ航空の従業員だった。

同航空は、「ボストンでデルタの人員が巻き込まれた可能性があるとされる事案」について調査していることを明らかにした。

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