(CNN) スペイン皇太子のレオノール王女(17)が、将来の即位に備えて軍で3年間の訓練を開始する。同国のマルガリータ・ロブレス国防相が15日の記者会見で確認した。
ロブレス国防相は「本日の閣議で国王令が承認された。その目的は、(レオノール王女の)軍事教練とキャリア形成のための体系を与えることにある」と説明した。
スペイン国王フェリペ6世の2人の娘のうち、王位継承順位1位の長女レオノール王女は、父が退位または死去すれば、軍の最高司令官となる。
レオノール王女は、かつての父と同じように、スペイン陸軍、海軍、空軍の士官学校にそれぞれ1年間在籍する。
「いずれその時が来れば、女性が我々の最高司令官になる」とロブレス国防相は述べ、「近年、我々は女性の入隊に向けて多大な努力をしてきた」と言い添えた。
レオノール王女は、現在在籍している英ウェールズのUWCアトランティック・カレッジを卒業後、8月か9月に軍で訓練を開始する。
「妃殿下の人生において、わが国の指導者になるための欠かせない一歩」とロブレス国防相は位置付けている。