独ベルリンの市営プール、女性のトップレスOK 「禁止は性差別」の訴え認める

独ベルリン市内の市営プールで、女性が男性と同じようにトップレスで泳ぐことが認められた/Sean Gallup/Getty Images

2023.03.13 Mon posted at 17:10 JST

(CNN) ドイツの首都ベルリン市内の市営プールで、女性が男性と同じようにトップレスで泳ぐことが認められ、ジェンダーの平等に向けた一歩前進として歓迎されている。

この対応は、19世紀を起源とする「フライケルパークルトゥアー(『自由な体の文化』の意味)」の表れでもある。

市当局が行動を起こしたのは、女性水泳選手が2022年12月、胸を隠さずに市営プールで泳ごうとして止められたことがきっかけだった。

女性は上院司法・多様性・反差別局のオンブズマン事務所に不服を申し立て、当局はこの女性が差別の被害に遭ったと認定。ベルリンの市営プールでは、女性も女性でも男性でもないノンバイナリーの人も含め、全利用者のトップレスを認めると発表した。

ベルリンでは21年にも水泳施設を訪れたフランス人女性が、胸を隠すことを拒んで警備員から退去を求められたとして、市に損害賠償を求めていた。

ベルリン市内の公営プールで泳ぐ人々

当時5歳の息子を連れていた女性は地元紙に対し、この扱いを性差別だと考える理由をこう説明していた。「男性にとっても女性にとっても胸は2番目の性的特徴だが、暑い時は着衣を取る自由が男性にはあるのに、女性にはない」。

ベルリンの州知事は9日、「差別に対する不服申し立てを認め、ベルリンの水泳施設は今後、ジェンダーに平等な形で入場・水泳規定を適用する」と発表した。

オンブズマン事務所のトップはこの動きを、ジェンダーの平等に向けた一歩前進として歓迎している。

ドイツでは中部のゲッティンゲンが昨年夏、同国で初めて公営プールで女性がトップレスになることを認めていた。

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