米俳優トム・サイズモアさん死去、61歳 「プライベート・ライアン」など

米国の俳優トム・サイズモアさんが61歳で死去した/Phil McCarten/Reuters

2023.03.04 Sat posted at 15:25 JST

(CNN) 「プライベート・ライアン」や「ナチュラル・ボーン・キラーズ」、「ヒート」といったヒット映画で知られる米俳優トム・サイズモアさんが亡くなった。代理人が3日、CNNに明らかにした。

61歳だった。

代理人によれば、サイズモアさんは2月中旬に動脈瘤(りゅう)を患って入院していた。

カリフォルニア州バーバンクの病院によると、サイズモアさんは息子2人や弟ポールさんに見守られながら「睡眠中に安らかに息を引き取った」という。

ポールさんは声明で、「兄トムの死去に深い悲しみを覚えている」とコメント。「並外れた存在だった。他の誰よりも私の人生に大きな影響を与えてくれた」とその死を悼んだ。

家族は2月27日、CNNに寄せた声明で、医師から「もう助かる見込みはない」と伝えられ、健康状態を考慮して「人生の終わりに関する判断」を下すよう勧告されたと明らかにしていた。

「プライベート・ライアン」でマイケル・ホーバス軍曹を演じたサイズモアさん(左)

サイズモアさんはミシガン州デトロイト生まれ。タフガイ役でハリウッドでの名声を確立した。

キャリア初期にはオリバー・ストーン監督の1989年の映画「7月4日に生まれて」で端役を演じ、米ABCのドラマ「チャイナ・ビーチ」で演じた軍曹の役でテレビ界でのブレークを果たした。

その後は「ハートブルー」(91年)、「トゥルー・ロマンス」(93年)、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(94年)、「ストレンジ・デイズ/1999年12月31日」(95年)など、様々な映画に出演した。

最も有名なのはおそらく、第2次世界大戦を描いた1998年の「プライベート・ライアン」で演じたマイケル・ホーバス軍曹の役だろう。

最近ではネットフリックスのドラマ「コブラ会」や、超常現象を扱った独立系映画「Impuratus」に出演していた。

映画界での名声とは裏腹に、私生活に関する報道が暗い影を落とすこともあった。

薬物乱用の問題を長年抱えていたサイズモアさんは2003年、元交際相手の女性に対する家庭内暴力で有罪判決を受けた。他にも法的なトラブルを起こし、10年には著名人のリハビリを扱うテレビ番組に出演していた。

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