(CNN) 世界最高と称賛されるフランスのシェフ、ギ・サボワ氏のレストランが最新のミシュランガイドで星を一つ失い、二つ星に格下げされたことが分かった。
パリ造幣局に店舗を構える同氏のレストランは2002年、ミシュランガイドで三つ星を付与され、20年にわたってその座を維持してきた。
同レストランはパリを拠点に作成されるガイド「ラ・リスト」の23年版で、6年連続となる1位タイに選ばれている。
ただ、ミシュラングループは2月27日、来週発売予定の「ミシュランガイド・フランス」で同レストランが二つ星に格下げされていることを確認した。
サボワ氏はミシュランガイドの国際部門責任者、グウェンダル・プレネック氏から内々に格下げについて知らされた。
ミシュラングループは声明で、「我々の決定が対象レストランに与える影響については十分認識している」と説明。美食家や読者との信頼関係は維持していると述べた。
ミシュランガイドは星を失うレストランに連絡中だとしつつも、今回の格付けは「恒久的なものではまったくなく」、審査チームによって毎年見直されるとしている。
ミシュランガイドの格付けを巡っては19年、レストラン「ラ・メゾン・デ・ボワ」が格下げされたことを受け、同店を経営するマルク・ベイラ氏がミシュランを相手取った初の訴訟を起こした。
しかし裁判所は、格下げによって損害が発生した証拠を提示していないとして、同氏の訴えを退けた。