(CNN) 南米ペルーで推定600~800年前のミイラを保冷バッグに入れ、持ち歩いていた男性が拘束された。
警察の報道官がCNNに語ったところによると、ミイラは2月25日午後、同国南部プーノで見つかった。
人けのない公園で酒を飲んでいた3人グループのうち、26歳の男性が中南米の出前アプリ「ペディドス・ジャ」の保冷バッグに入れて持ち歩いていた。
ミイラは配達袋の中に入れられていた/Peru's Ministry of Culture
写真には、宅配用の保冷バッグに胎児のような姿勢で詰め込まれたミイラが写っている。
仏AFP通信によると、男性は地元メディアに、ミイラを「フアニータ」と名付け、「恋人のように」自室に置いて一緒に眠ったり、世話をしたりしていると話した。
ペルー国営アンデス通信は27日、ミイラが実は成人男性で、プーノ東部に埋まっていたとみられることを明らかにした。文化省が文化財に指定し、保管している。
政府当局者がAFP通信に語ったところによると、男性はこの件に関する捜査が続く間、拘束される見通し。
ペルーにはインカ帝国前後に発展した文明の遺跡が何百カ所もあり、これまでにも複数のミイラが見つかっている。2021年には首都リマ近郊で、推定800~1200年前のミイラが発掘された。