香港(CNN) フィリピン北部ルソン島の活火山、マヨン山の近くで小型機の残骸(ざんがい)が見つかった。当局はオーストラリア人ら4人を乗せて消息を絶ったセスナ機とみて、20日から捜索救助に乗り出した。
フィリピン民間航空局(CAAP)によると、行方不明になっているのは、同島のビコル空港から首都マニラへ向かっていた6人乗りのセスナ340型機。オーストラリア人2人とフィリピン人の操縦士1人、乗員1人が乗っていた。
オーストラリア人の2人は、マニラの地熱開発企業に勤務する技術コンサルタントであることが確認された。
同企業の緊急対応チームが19日、マヨン山に近い標高1823メートルの地点にある残骸を、上空から発見した。
CAAPの報道担当者は、ドローン(無人機)からの写真だけでなく、現地で実際に確認する必要があると述べた。
残骸が落ちているのは火山周辺の危険地区で、上空の飛行は禁止されている。捜索救助隊は特別な許可を得て、豪雨と土砂崩れの危険が迫るなか、現場に向かったという。
国営フィリピン通信は、隊員200人あまりと車両34台、ドローン11機、捜索犬4頭が送り込まれたと報じている。