「悪魔のような保護犬」施設に戻る、里親探し3度目も失敗 米NY州

保護施設に戻ることになった「ラルフィー」/Courtesy The Niagara SPCA

2023.02.20 Mon posted at 14:07 JST

(CNN) 米ニューヨーク州の動物保護施設が里親を探していた保護犬の「ラルフィー」が、3度目の譲渡先でもうまくいかず、同施設に戻された。

フレンチブルドッグのラルフィーは、里親志望の女性に引き取られていたが、同施設がフェイスブックに14日掲載した更新情報によると、「ラルフィーはこの女性の手に負えないことが分かった」という。

ラルフィーは1月下旬、保護施設を運営するナイアガラSPCAの里親募集広告で注目の的になった。同施設はラルフィーを「小さな体の厄介者」と形容。「彼にとっては何もかも自分のもの。その所有能力をあえて試そうとすれば、憤りを爆発させるでしょう。一瞬でも弱みを見せれば付け込まれます」と書き込んでいた。

ラルフィーの里親探しが失敗に終わったのはこれが3回目。最初の家庭は訓練がうまくいかなかったことから施設に戻した。次の家庭は先住犬に「嫌がらせした」という理由で手放した。

ラルフィーは6週間の集中寄宿訓練プログラムに入る

同団体によると、ラルフィーは20日から6週間の集中寄宿訓練プログラムに入る予定。引き取り希望者については直ちに審査を開始して、理想的な里親が見つかれば訓練士がラルフィーに訓練を受けさせながら連携して対応に当たる。

「ラルフィーが必要としているのは愛情だけ」と考える人は、里親に応募しないでほしいと同団体は釘をさし、「彼は絶対それに付け込む」と警告した。

ラルフィーはかみついたことがあるため、子どもやほかのペットがいる場合も里親にはなれない。

ラルフィーの恐ろしい評判にもひるまないという愛犬家は、「犬経験」を記載した履歴書を添えて応募してほしいと同団体は呼びかけ、同時に訓練費用6000ドル(約80万円)に充てるための寄付も募っている。

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