米女優ラクエル・ウェルチさん、82歳で死去 「ミクロの決死圏」「恐竜100万年」など

ラクエル・ウェルチさん=1968年/Avalon/Hulton Archive/Getty Images

2023.02.16 Thu posted at 12:11 JST

(CNN) 1960年代の映画「恐竜100万年」や「ミクロの決死圏」で人気を博した米国のベテラン女優、ラクエル・ウェルチさんが15日午前、ロサンゼルスで死去した。マネジャーが声明で明らかにした。82歳だった。

体調不良で伏せった後、間もなく息を引き取ったという。

ウェルチさんは70本以上の映画やテレビ番組に出演。バラエティー番組の宣伝モデルとしてキャリアをスタートさせ、64年にはエルビス・プレスリーの映画「青春カーニバル」に小さな役で出演した。


ボートをこぐラクエル・ウェルチさん=1969年4月/Dove/Daily Express/Hulton Archive/Getty Images

その2年後、飛躍の時が訪れる。科学者のチームがミクロ化し、重篤な患者の体内に入り込んで治療を試みるSF映画「ミクロの決死圏」や、太古の時代の洞穴に住む女性を演じた「恐竜100万年」がヒット。後者の宣伝素材として使用された毛皮のビキニを身に着けた写真は広く知られ、ウェルチさんを国際的なセックスシンボルの地位に押し上げた。後年の映画「ショーシャンクの空に」でも、この写真のポスターが重要な小道具として使われている。


「恐竜100万年」の宣伝用に制作された写真/Bettmann Archive/Getty Images

60年代後半にかけては西部劇映画の「バンドレロ」や「100挺のライフル」などの作品で主演を務めるなど、その後も数十年にわたり映画やテレビで活躍。73年の映画「三銃士」ではヒロインのコンスタンス・ボナシューを演じ、ゴールデングローブ賞を受賞した。

手を振るラクエル・ウェルチさん=1996年、米カリフォルニア州のハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム

2001年のコメディー映画「恋のトルティーヤ・スープ」公開前後に行われたインタビューでは、セックスシンボルになることについて問われ、「業界で成功する助けにはなる」としつつ、「人々の想像力を曇らせる面も確かにある」と指摘。「観客から、他に何もできないと思われてしまうこともある」と付け加えた。

企業家としてのキャリアも長く、宝石やスキンケア、ウィッグ製品などの事業を手掛けた。

マネジャーの声明によると、ウェルチさんには息子と娘が1人ずついる。

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