「今日は何曜日?」 228時間ぶりに生存者救出、77歳女性も トルコ

現在も懸命な捜索と救助活動が続けられている/Aytug Can Sencar/Anadolu Agency/Getty Images

2023.02.16 Thu posted at 11:14 JST

(CNN) トルコとシリアを襲った大地震の被災地で、がれきの中に閉じ込められていた女性が228時間ぶりに救出された。国営アナトリア通信が15日に伝えた。別の77歳の女性もがれきの中から助け出された。

地震発生から9日以上が過ぎ、生存者が発見できる期間は過ぎたと言われる中でも、現場ではまだがれきの中からの救出が相次いでいる。トルコ国防省は15日、南部のアディヤマン市で14日に救助隊が77歳の女性をがれきの中から引き上げる映像を公開した。地震発生から約212時間が経過していた。

助け出された女性は家族に抱き締められた。

もう1人の女性は、2人の子どもと一緒にがれきの中に閉じ込められていた。228時間ぶりに救助されると「今日は何曜日?」と問いかけたという。救助隊員はこの女性を発見した時の様子について、「私はまず彼女の手をつかんだ。話しかけ、おしゃべりして、彼女を落ち着かせた」と振り返る。

現在も懸命な捜索と救助活動が続けられている

この母親と一緒にいた女の子と男の子もがれきの中から救出された。女性は外国籍だとアナトリア通信は伝えているが、国名は明らかにしていない。

CNN提携局のCNNトルコは14日、南部カフラマンマラシュ地域の2カ所で行われている救出活動の様子を生中継した。救助隊は3姉妹の救出を試みていたが、3人の安否は分かっていない。

国営放送TRTハベルによると、同じ地域では約205時間閉じ込められていたと思われる35歳の女性が救出された。地震発生から8日たった14日には、ほかにも兄弟2人と男性2人、女性1人が救出されている。

一方、シリアでは救出作業は収容作業へとシフトしつつある。国連はシリア政府が承認した新たな経路で国境を越え、援助物資の輸送を急いでいる。

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