メキシコ、救助犬チームをトルコに派遣 自国の地震災害で実績

メキシコの外相がツイートした写真/From Mexico's Secretary of Foreign Relations

2023.02.08 Wed posted at 13:32 JST

(CNN) 6日にトルコ南部で発生した地震により同国と隣国のシリアで大きな被害が出ていることを受け、メキシコが災害用の救助犬チームを現地に派遣している。地震で数千棟の建物が倒壊した中、瓦礫(がれき)から生存者を探し出す作業に協力する。

少なくとも16匹の救助犬とそのハンドラーたちが7日、トルコに向けて空路出発した。メキシコのマルセロ・エブラルド外相が明らかにした。

政府の発表によると、同便にはこのほかメキシコ軍に所属する捜索救助の専門家や海軍の要員、外務省の当局者5人、赤十字のメンバー15人も搭乗しているという。

エブラルド氏が共有した動画には、ベルジアン・シェパード・ドッグやオーストラリアン・シェパード、ラブラドール・レトリーバーなどからなる救助犬チームが映っている。同氏はまた、メキシコ赤十字のメンバーとその犬たちの動画も投稿した。

メキシコの救助犬チームは、2017年に起きた地震からの復旧のシンボルとなっている。この地震では首都メキシコ市で数百人の死者が出た。

メキシコの捜索救助犬「フリーダ」

中でも海軍に所属していたラブラドール・レトリーバーのフリーダは、犬用ゴーグルと靴を装着した姿で一躍有名になったと、ロイター通信が報じている。フリーダが22年に死んだときにはその功績に敬意を表し、メキシコ市にある海軍の拠点の外に等身大の像がお披露目した。 

フリーダは10年から引退する19年まで、任務を通じ43人を救出した。

発表によれば、今回派遣された救助犬チームは、地震の震源に近いトルコ南部の主要都市、アダナの空港に到着する予定。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。