米俳優アレック・ボールドウィンさんを過失致死で正式に訴追 撮影現場での誤射巡り

米検察当局がアレック・ボールドウィンさんを刑事訴追/Santa Fe County Sheriff's Office/AFP/Getty Images

2023.02.01 Wed posted at 13:16 JST

(CNN) 米ニューメキシコ州サンタフェ郡の検察当局は1月31日、映画「ラスト」の撮影現場で小道具の銃が発射され撮影監督が死亡した件で、主演兼プロデューサーの俳優アレック・ボールドウィンさんを刑事訴追したとCNNに明らかにした。

ボールドウィンさんは2021年10月、撮影現場で銃を発射。撮影監督のハリーナ・ハッチンズさんが死亡したほか、監督のジョエル・ソウザさんが負傷する結果となった。検察によると、ボールドウィンさんと武器の管理を担当していたハンナ・グティエレスリードさんが過失致死容疑などで訴追された。両者の弁護士は以前、それぞれの依頼人の無実を主張していた。

また助監督のデービッド・ホールズさんには致死性のある武器の不適切使用の容疑がかかったが、本人は不抗争の答弁を行い、司法取引に入った。サンタフェ郡の検察当局が明らかにした。

ハリーナ・ハッチンズさんが撃たれた現場

検察は事件の証拠の概要を示した文書の中で、撮影に当たりボールドウィンさんが行っていた銃の発射の練習に言及。「練習時間は最低でも1時間かそれ以上予定されていたが、(武器担当の)グティエレスリード氏によると実際にはわずか30分ほどだった。練習の間ボールドウィン氏は集中しておらず、携帯電話で家族と話していた」と述べた。

またグティエレスリードさんに対しては「ボールドウィン氏が危険かつ無謀な安全上の違反行為を犯すのを修正しなかった。具体的には銃を人に向け、指を引き金にかける行為だ」と指摘。現場の画像や動画から、ボールドウィンさんは何度も引き金に指をかけ、撃鉄を操作するなどしていたことが分かっていると述べた。

連邦捜査局(FBI)は当該の銃を繰り返し調べた上で、引き金を引かない限り弾が発射されることはない状態だったと断定した。CNNとのインタビューでボールドウィンさんは、引き金を引いてはいないと主張していた。

CNNは、ボールドウィンさんとグティエレスリードさん両方の代理人に連絡を取っている。

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