(CNN) エジプト南部ルクソールで発掘を行っていた考古学のチームがこのほど、1800年前に存在した古代ローマ時代の完全な都市を発見した。
エジプト考古最高評議会のムスタファ・ワジリ事務局長によると、この都市は2~3世紀にさかのぼるもので、「ルクソール東岸で最古の最も重要な都市」だという。
ワジリ氏は24日、ツイッターに投稿した動画で、「ハトの塔」2棟が初めて見つかったことも明らかにした。
塔は伝書バトを育てる巣の役割を果たしていた。鳥たちはその後、ローマ帝国の他の地域へのメッセージ伝達に利用された。
発掘作業が始まったのは昨年9月。道具やつぼ、青銅や銅でできたローマ時代の硬貨も大量に出土した。
ルクソールはナイル川の河岸に位置する現代の都市で、古代エジプトの名高い都市テーベの跡地に建てられている。
ルクソールには世界的に有名な「王家の谷」と「王妃の谷」があり、1979年にユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録された。
ワジリ氏は都市の発見について、素晴らしい発見が続いている今季にあって希少な発見だと称賛した。ルクソールは以前から考古学的発見の宝庫になっており、今年1月だけで多数の墓が見つかっている。