ブルキナファソ軍事政権、フランス軍に1カ月以内の撤退を要求

ブルキナファソ北部でパトロールを行うフランス軍=2019年11月/Michele Cattani/AFP/Getty Images/FILE

2023.01.23 Mon posted at 14:21 JST

(CNN) 西アフリカ・ブルキナファソの軍事政権が、フランス軍に対して同国からの撤退を要求した。政府系通信社AIBが伝えた。

AIBによると、フランス軍は2018年の合意に基づき、1カ月以内にブルキナファソから撤退する必要がある。

AIBは21日、軍事政権がフランス軍の駐留を非難したと伝えた。

ロイター通信によると、フランスはアルカイダ系やイラク・シリア・イスラム国(ISIS)系のイスラム武装勢力掃討を支援するため、現在も特殊部隊の400人をブルキナファソに駐留させている。

20日には首都ワガドゥグで、住民がフランス軍の駐留に抗議する街頭デモを行った。

デモを撮影した映像によると、参加者は「フランス軍は我が家から出ていけ」「友好ブルキナ・ロシア」などと書かれたプラカードを掲げていた。

フランス軍の撤退を求める抗議デモ=20日、ブルキナファソ首都ワガドゥグ

隣国ガーナのナナ・アクフォアド大統領は昨年12月、ブルキナファソ軍事政権がロシアの民間軍事会社ワグネルから雇い兵を招いたと語った。

この発言をめぐってブルキナファソ政府はガーナ大使を呼び出し、地域協力担当副首相は12月16日の記者会見で、この主張について「非常に深刻」だと語った。

ブルキナファソはかつてのフランスの植民地。フランス軍はマリの要請を受けて13年1月、初めて西アフリカのサヘル地域に入り、国連が承認した地上と空からの作戦をイスラム武装勢力に対して展開した。

この作戦は14年8月に成功に終わり、フランスのマクロン大統領は21年6月、同作戦はより国際的な取り組みに入れ替わると発表。西側の部隊は22年2月にマリからの撤退を開始したが、ブルキナファソでは駐留を続けていた。

22年1月24日、ブルキナファソ軍が実権を握り、大統領を追放して政府と議会を解体させた。

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