ネパールで旅客機墜落、死者68人

ネパールで旅客機が墜落し、少なくとも68人が死亡した/Bijay Neupane/Reuters

2023.01.16 Mon posted at 11:47 JST

カトマンズ(CNN) ネパール中部のポカラ近郊で15日、同国のイエティ航空の旅客機が墜落し、当局者によると少なくとも68人が死亡した。

イエティ航空の報道担当者によると、旅客機には乗員4人と乗客68人が搭乗していた。民間航空当局は、大人の男性37人と女性25人、子ども3人、乳児3人と発表している。

当局によれば、乗員全員と乗客53人はネパール人で、15人が外国人。出身国はインドが5人、ロシア4人、韓国2人で、オーストラリアとアルゼンチン、フランス、アイルランドが各1人と確認された。

現場には軍要員や警官ら数百人が出動し、安否が確認されていない4人の捜索を続けた。軍報道官は、日没後に作業をいったん打ち切り、16日朝に再開すると述べた。

航空事故などのデータをまとめたウェブサイト、航空安全ネットワーク(ASN)によると、ネパールで起きた航空事故の死者数では1992年7月のタイ国際航空機墜落(113人)、同9月のパキスタン国際航空機墜落(167人)に次ぐワースト3位となった。

現場には軍要員や警官など数百人が派遣された

墜落したのはATR72―500型の双発プロペラ機。午前11時前に首都カトマンズを出発し、西へ約130キロ離れたヒマラヤ登山の玄関口、ポカラへ向かっていた。離陸から18分後に消息を絶ち、近くのセティ川峡谷に墜落した。

墜落直前にポカラ市内の民家の屋上から撮影したとしてSNSに投稿された動画には、機体が市街地上空を低空飛行し、横倒しの態勢になった後で姿を消す場面が映っていた。動画の最後には大きな爆発音が響いている。

CNNはこの動画の信ぴょう性を確認できていない。

政府報道官によると、5人のメンバーで構成される原因調査委員会が設置され、45日以内に報告書を提出することになっている。

ネパールで旅客機が墜落

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