米カリフォルニア州襲う大規模洪水、モントレー半島が「島」になる恐れ

氾濫した米カリフォルニア州モントレー湾のサリナス川/KSBW

2023.01.13 Fri posted at 15:40 JST

(CNN) 米カリフォルニア州のモントレー半島に暮らす人々は、間もなく島の住民になるかもしれない。大規模な洪水によって、半島が州の本土から切り離される可能性があるからだ。

同州は大量の水蒸気が流れ込む「大気の川」という現象の影響で、相次ぐ嵐に見舞われた。過去数週間の間に少なくとも18人が死亡。各地域は水浸しとなり、数え切れないほどの家屋が破壊され、それぞれの共同体は麻痺(まひ)状態に陥っている。

12日には、ほぼ休まず降り続いた雨のおかげで同州が「極度な干ばつ」状態を脱したとの前向きなニュースも流れた。ただ荒天は同日に一時緩んだものの、都市部から水が引くことはなく、さらに複数の嵐が近づいてもいる。

サンフランシスコ・ベイエリアの南に位置し、モントレー、カーメル、パシフィック・グローブなどの街があるモントレー半島は大規模な洪水のため、近く州本土から切り離される恐れがある。

波の高い米カリフォルニア州のモントレー湾=10日

モントレー郡のティナ・ニエト保安官は11日夜、1995年にも洪水の際に同半島が島になったことがあったとした上で、同様の事態が起きると予測。島側と本土側に住民がそれぞれ閉じ込められるとの見通しを示した。郡保安官事務所は同日、川近くの低地に属する地域に向けて、避難勧告から避難命令に引き上げて警告した。

ニエト氏は、地域の安全が確認されるまで、避難した住民は数日間帰宅できなくなる可能性があると付け加えた。

気象予報センターは12日夜にかけ、カリフォルニア州北部の沿岸とオレゴン、ワシントン両州で激しい雨が降ると予測。13日には「大気の川」が、カリフォルニア州北部と中部の沿岸で猛威を振るうとした。また13日と14日は、山岳部が大雪に見舞われる恐れがあるという

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