(CNN) 米ニューヨークの男性がこのほど、24時間以内にミシュランの星付きレストラン18店で食事するというギネス記録を樹立した。
医療ITコンサルタントのエリック・フィンケルスタイン氏(34)が昨年10月に挑戦し、先月ギネス世界記録に認定された。
同氏は10日、CNNとの電話インタビューで、準備に1年2カ月もかかったと話した。レストランの同意を取り付け、実行可能なルートを見つけるという計画段階が、挑戦の半分以上を占めたという。
かつて卓球選手だった同氏は、卓球のロングサーブ(15.57メートル)、友人2人と卓球ボールで作った最大のモザイク作品という2つの世界記録を持っていた。食に関するインターネット上のグループで星付き店制覇のチャレンジを知り、「これだと思った」と振り返る。
当初、80店あまりのレストランに打診したが、返事が来たのは10店。残念なことにこのうち4店は、当日まであと20日に迫った時点で発表された22年版のミシュランガイドから外されていた。あわててほかの店を探して、何とか予約をそろえたという。
当日はマンハッタン・ミッドタウンのフランス料理店「ル・パビヨン」のグリル・アボカド・サラダからスタート。キャビア専門店「キャビア・ルス」、アジア系の「ツオメ」、北欧料理の「アクアビット」などを回り、最後は日本料理「ノダ」のうにと、キャビア入り茶碗蒸しで締めた。
食事代は税、チップ抜きで総額494ドル(約6.5万円)、所要時間は11時間。合わせて5000キロカロリーほど摂取したことになりそうだ。
昔からみんなの残り物を平らげる役だったが、この日はさすがに満腹で、翌日はほとんど何も食べなかったという。