（ＣＮＮ） 米国の女性テレビジャーナリストの草分け的存在であるバーバラ・ウォルターズさんが死去した。９３歳だった。ウォルターズさんはその卓越したインタビュー技術で、米放送界で最も有名な人物の一人となった。
ウォルターズさんの広報担当を務めるシンディ・バーガーさんは声明で次のように述べた。
「バーバラ・ウォルターズは自宅で家族が見守る中、安らかに息を引き取りました。彼女は悔いのない人生を送りました。彼女は女性ジャーナリストたちだけでなく、全ての女性の先駆者でした」
ウォルターズさんは１９６１年にＮＢＣのニュース番組「トゥデイ」のレポーター、ライター、パネルメンバーとして全米ネットワークでのキャリアをスタートさせ、７４年には共同司会者に昇進した。７６年にはＡＢＣニュースに入社し、夕方のニュース番組で史上初の女性アンカーを務めた。
ＮＢＣのニュース番組「トゥデイ」のセットに座るウォルターズさん＝１９７６年４月２３日、ニューヨーク/Bettmann Archive/Getty Images
記者会見場に姿を見せたウォルターズさん＝１９７６年９月３０日、ニューヨーク
８４年にはＡＢＣニュースの「２０／２０」で共同司会者と特派員を務め、さらにリチャード・ニクソン、パット・ニクソン夫妻以来、米国の歴代の大統領とファーストレディーにインタビューを行った。
ウォルターズさんの番組（その一部はウォルターズさん自身がプロデュースした）の中には最高クラスの視聴率を記録した番組もあり、多くの模倣番組を生み出した。９７年に放送が開始された「ザ・ビュー」は、米国のトーク番組「ザ・トーク」や「ザ・チュー」のモデルになった。
ウォルターズさんは２０１４年に「ザ・ビュー」の司会から降板したが、その後も２年間、ＡＢＣニュースにパートタイムで関わった。
米ニュースアンカー、バーバラ・ウォルターズさん死去