世界の観光都市ランキング、首位はパリ 欧州が上位に並ぶ

フランス・パリのセーヌ川に架かるアレクサンドル3世橋/f11photo/Adobe Stock

2022.12.24 Sat posted at 12:30 JST

(CNN) 英市場調査会社ユーロモニターが発表した世界の観光都市のランキングの2022年版で、昨年に続いてパリがトップに立った。

同社は毎年、世界100都市の観光地としての魅力を比較したランキングを発表している。

コロナ禍の前までは年間の外国人旅行者数で順位が決まり、香港やバンコクが先頭に立つなど、アジアの都市の健闘が目立っていた。

昨年からは観光政策や持続可能性、インフラなど6項目の評価による総合ランキングとした結果、パリが2年連続で1位となった。また上位10カ国のうち8カ国を欧州諸国が占める結果となった。

報告書はパリを「世界一の実績」を持つ都市とたたえている。

ランキングの2位も昨年と同じくドバイ。外国から同市への旅行者数は1200万人を超えて、世界トップだった。

昨年に比べて2倍近い人数だ。当初の予定より遅れて昨年10月から今年3月まで開催されたドバイ国際博覧会の影響が大きかったとみられる。

世界全体の合計では外国旅行者が昨年より80%以上増え、旅行業界にとっては明るい1年となった。

ただし、完全にコロナ禍前の状態に戻るまでの道は長いと、ユーロモニターは指摘する。各地でインフレや経済状況の悪化、ロシアのウクライナ侵攻などが、観光業界の復活スピードに影響を与えているという。

米ニューヨークは10位に

報告書のリストにある100都市のうち、欧州にあるのは40都市。特にイタリア(6都市)、スペイン(5都市)、ギリシャ(4都市)が多い。

ベスト10の中では3位がアムステルダム、4位マドリード、5位ローマ。ロンドンは昨年から2ランク上がって6位、ミュンヘンとベルリンがそれぞれ7位と8位、9位には昨年10位のバルセロナが浮上した。

米国からはニューヨークがかろうじて10位に入った。

アジアでは新型コロナウイルス感染対策の渡航制限が目立ったものの、シンガポールが昨年より30ランクも上昇していた。

アフリカと中東は「健康と安全」のカテゴリーで好成績を残している。

来年、地域をまたぐ旅行が復活し、各地で外国旅行の制限が解除されれば、それが各都市の魅力にも影響する見通しだ。

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