(CNN) 食料宅配サービスの米ウーバーイーツは15日、米フロリダ州マイアミ地域でロボットを使った宅配サービスを開始した。
対象となる地区では同日から、注文客がロボットによる配達を指定できるようになった。使われるのは歩道を走行する自律式のロボットで、ウーバーとロボット開発会社カートケンとの提携を通じて実現した。
CNNがウーバーから入手したアプリ内画面によると、配達ロボットは遠隔操作で監視でき、出発すると注文客に通知が届いて歩道上で待つよう指示される。自分の携帯電話を使ってロックを解除すると、格納部から注文品を取り出せる仕組み(配達員に届けてもらいたい場合は、ロボット配達の指定を解除することも可能)。
カートケンのウェブサイトによると、同社の6輪ロボットは、複数のセンサーやカメラを搭載して衝突を避け、障害物が最も少ないルートを選ぶ。配達ロボットは屋内でも屋外でも稼働できる。
このサービスはまずフロリダ州マイアミデード郡デードランド地区から開始し、来年にかけて対象範囲を拡大する計画。
ウーバーは投資家や一般向けの宣伝の一環として、外部の企業と提携してこうしたサービスを提供している。最近では自動運転技術を手がけるモーショナルと組み、米ラスベガスで自動運転車による配車サービスの提供を発表した。ウーバーは2年前、金銭的・法的プレッシャーの中で自動運転部門を売却していた。
カートケンの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のクリスチャン・ベルシュ氏は、ウーバーイーツとの新たな提携を通じ、交通渋滞の緩和や排出ゼロの手段を通じた配送能力の拡大を支援できると話している。