香港(CNN Business) 香港政府は13日、外部からの入境者に課していた新型コロナウイルス感染対策の行動制限を撤廃すると発表した。
香港の衛生当局トップが行動制限の撤廃と、公共の場所に入るために必要とされていたアプリの廃止を発表した。
このアプリでは入境後3日間、レストランやバーへの立ち入りを禁止する黄色のコードが表示されていた。14日以降はアプリの提示が不要になる。
ただしレストランなどに入る際、新型コロナワクチンの接種証明は今後も提示を義務付ける。
入境時と翌日のPCR検査も引き続き受ける必要があるほか、5日間の迅速抗原検査も求められる。検査で陽性になれば隔離される。公共の場所では屋外も含め、マスクの着用が求められる。
香港では2年半以上にわたり入境者の強制隔離を続けていたが、9月にこれを廃止していた。
李家超(ジョン・リー)行政長官は制限を撤廃する理由のひとつとして、外部から持ち込まれた症例による市中感染の危険性が低くなったことを挙げた。
中国本土でも7日、感染拡大を徹底的に封じ込めようとしてきた厳格な「ゼロコロナ」政策の大幅な緩和が発表されたばかり。12日には、旅行者の移動履歴を追跡するスマートフォンのアプリを廃止するとの発表があった。